坂あがりスカラシップ
2010.01.23
・急な坂スタジオとは?
日ノ出町駅を降りて、野毛坂を登る途中にある「急な坂スタジオ」。元結婚式場の「老松会館」を転用して2006年10月にオープンした舞台芸術の創造拠点です。2007年5月より、NPO法人アートプラットフォームが運営をしています。

館内に設けられた大小5つのスタジオは若手アーティストたちの稽古場として貸し出されるほか、トークイベントやワークショップなどのイベントも活発に行われています。また入口を入ってすぐのラウンジにはカフェやライブラリスペースが併設され、稽古に来たアーティストや市民の憩いの場となっています。
劇場やホールなどはたくさんあっても、稽古場などは少なかった横浜。急な坂スタジオは作品を「見せる場所」ではなく「つくる場所」として、若手アーティストや制作者など、これからの舞台芸術の担い手に対する支援を積極的に行っています。「レジデント・アーティスト事業」では、2006年度のオープンより岡田利規(チェルフィッチュ)、中野成樹(中野成樹+フランケンズ)、矢内原美邦(Nibroll)、2007年度より選出された仲田恭子の4名をレジデント・アーティストとして迎え、横浜を拠点に活動する彼らの創作・発表を中・長期にわたって支援しています。
・坂あがりスカラシップ

さて今回ご紹介するのは、"次世代の"舞台芸術を担う人材を育成する「坂あがりスカラシップ」。 「急な坂スタジオ」 「のげシャーレ」 「STスポット」の3館連携によって2008年度から始まった舞台芸術の創造支援プログラムです。このプログラムではこれからの舞台芸術を担う若手アーティストに対して、対象期間中の稽古と発表の場を無料で提供するだけでなく、制作支援として、広報宣伝や人材の仲介・費用補助や、対象となったアーティストと上演作品の企画段階からミーティングを重ねるなど、将来のビジョンとその実現に向けた戦略をじっくりと組み立てていきます。
「話さないとわからないことは本当に多い。アーティストの方がこれまでの活動の中で何を築き上げ、このプログラムを通してその後どうしていきたいのか。そのイメージを共有した上で、施設との発展的な関係の中でアーティストの方と向き合っていきたい。」と語る急な坂スタジオスタッフの里見さん。単に場所や資金を提供するだけでなく、時間をかけるこのプログラムからは、文化を担う「人の想い」の重要性を感じます。
劇団としての"自力"をあげる
2009年度から対象アーティストに選ばれた岡崎藝術座の演出家神里雄大さんは、それまで拠点としてきた劇場からの環境の変化を求めてスカラシップに応募したそうです。「スタッフの方々とのミーティングを通して、劇団の弱点として漠然と自覚していた広報等のマネジメント面での課題が、どんどん具体化し明らかになっていった。今後は劇団員も増やしていく予定なので、ここで得たマネジメントスキルを活かして、いろんな場所で上演し、いろんなお客さんに観てもらう中で僕たちの劇団をつくっていきたい。」と語る神里さん。アーティストがアーティストとして活動していくための基盤整備を、このプログラムを通して行っているそうです。
拠点としての環境の魅力
2008年、2009年と2年連続でスカラシップ対象アーティストに選ばれたダンサー・振付家の岩渕貞太さんは、このプログラムを通じて自身の公演の制作を担当してくれる人と出会えたそうです。「制作者がいない、という課題を抱え、具体的な解決策も無いまま模索を続けた一年目でしたが、この出会いはとても大きかった。様々な人が関わることができ、出会いの可能性が開かれていることがこの環境の最大の魅力だと思う。そんな拠点を持つことで人とのつながり方を考えることができる。」と、岩渕さんは話してくれました。
関わり合いの中で「つくる」
「坂あがりスカラシップ」のプログラムでは、多様な人々との関係を紡ぎながら作品を世に出していくことができます。アーティストの将来を見据えてじっくりと向き合うスタッフの方々と舞台芸術に関心を持つ人々が集う場の、可能性に満ちた雰囲気の中での制作は多くのものをもたらしてくれることでしょう。舞台芸術に関わるアーティストの方々、注目です。
○坂あがりスカラシップ2009対象公演
神里雄大(岡崎藝術座)
「ストーリーに"感情移入"するではなく、演劇に"身体移入"して見てほしい。」
『リズム三兄妹』2月27日(土)〜3月2日(火)会場:のげシャーレ(横浜にぎわい座B2)
http://okazaki.nobody.jp/
岩渕貞太
「ダンスを通して、"身体"や"自分"というものの"謎"への気づきを共有したい。」
『細胞の音楽』1月29日(金)〜1月31日(日)会場:のげシャーレ(横浜にぎわい座B2)
http://kyunasaka.jp/topics/studio/saibo.html
○坂あがりスカラシップに関するお問い合わせ
坂あがりスカラシップ事務局
〒220-0032 神奈川県横浜市西区老松町26-1 急な坂スタジオ内
TEL:045-250-5388 E-mail:scholarship[a]kyunasaka.jp
※[a]の部分を@に変えてご連絡下さい。
日ノ出町駅を降りて、野毛坂を登る途中にある「急な坂スタジオ」。元結婚式場の「老松会館」を転用して2006年10月にオープンした舞台芸術の創造拠点です。2007年5月より、NPO法人アートプラットフォームが運営をしています。

館内に設けられた大小5つのスタジオは若手アーティストたちの稽古場として貸し出されるほか、トークイベントやワークショップなどのイベントも活発に行われています。また入口を入ってすぐのラウンジにはカフェやライブラリスペースが併設され、稽古に来たアーティストや市民の憩いの場となっています。
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劇場やホールなどはたくさんあっても、稽古場などは少なかった横浜。急な坂スタジオは作品を「見せる場所」ではなく「つくる場所」として、若手アーティストや制作者など、これからの舞台芸術の担い手に対する支援を積極的に行っています。「レジデント・アーティスト事業」では、2006年度のオープンより岡田利規(チェルフィッチュ)、中野成樹(中野成樹+フランケンズ)、矢内原美邦(Nibroll)、2007年度より選出された仲田恭子の4名をレジデント・アーティストとして迎え、横浜を拠点に活動する彼らの創作・発表を中・長期にわたって支援しています。
・坂あがりスカラシップ

さて今回ご紹介するのは、"次世代の"舞台芸術を担う人材を育成する「坂あがりスカラシップ」。 「急な坂スタジオ」 「のげシャーレ」 「STスポット」の3館連携によって2008年度から始まった舞台芸術の創造支援プログラムです。このプログラムではこれからの舞台芸術を担う若手アーティストに対して、対象期間中の稽古と発表の場を無料で提供するだけでなく、制作支援として、広報宣伝や人材の仲介・費用補助や、対象となったアーティストと上演作品の企画段階からミーティングを重ねるなど、将来のビジョンとその実現に向けた戦略をじっくりと組み立てていきます。
「話さないとわからないことは本当に多い。アーティストの方がこれまでの活動の中で何を築き上げ、このプログラムを通してその後どうしていきたいのか。そのイメージを共有した上で、施設との発展的な関係の中でアーティストの方と向き合っていきたい。」と語る急な坂スタジオスタッフの里見さん。単に場所や資金を提供するだけでなく、時間をかけるこのプログラムからは、文化を担う「人の想い」の重要性を感じます。
劇団としての"自力"をあげる
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(c)富貴塚悠太
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2009年度から対象アーティストに選ばれた岡崎藝術座の演出家神里雄大さんは、それまで拠点としてきた劇場からの環境の変化を求めてスカラシップに応募したそうです。「スタッフの方々とのミーティングを通して、劇団の弱点として漠然と自覚していた広報等のマネジメント面での課題が、どんどん具体化し明らかになっていった。今後は劇団員も増やしていく予定なので、ここで得たマネジメントスキルを活かして、いろんな場所で上演し、いろんなお客さんに観てもらう中で僕たちの劇団をつくっていきたい。」と語る神里さん。アーティストがアーティストとして活動していくための基盤整備を、このプログラムを通して行っているそうです。
拠点としての環境の魅力
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(c)松本和幸
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2008年、2009年と2年連続でスカラシップ対象アーティストに選ばれたダンサー・振付家の岩渕貞太さんは、このプログラムを通じて自身の公演の制作を担当してくれる人と出会えたそうです。「制作者がいない、という課題を抱え、具体的な解決策も無いまま模索を続けた一年目でしたが、この出会いはとても大きかった。様々な人が関わることができ、出会いの可能性が開かれていることがこの環境の最大の魅力だと思う。そんな拠点を持つことで人とのつながり方を考えることができる。」と、岩渕さんは話してくれました。
関わり合いの中で「つくる」
「坂あがりスカラシップ」のプログラムでは、多様な人々との関係を紡ぎながら作品を世に出していくことができます。アーティストの将来を見据えてじっくりと向き合うスタッフの方々と舞台芸術に関心を持つ人々が集う場の、可能性に満ちた雰囲気の中での制作は多くのものをもたらしてくれることでしょう。舞台芸術に関わるアーティストの方々、注目です。
○坂あがりスカラシップ2009対象公演
神里雄大(岡崎藝術座)
「ストーリーに"感情移入"するではなく、演劇に"身体移入"して見てほしい。」
『リズム三兄妹』2月27日(土)〜3月2日(火)会場:のげシャーレ(横浜にぎわい座B2)
http://okazaki.nobody.jp/
岩渕貞太
「ダンスを通して、"身体"や"自分"というものの"謎"への気づきを共有したい。」
『細胞の音楽』1月29日(金)〜1月31日(日)会場:のげシャーレ(横浜にぎわい座B2)
http://kyunasaka.jp/topics/studio/saibo.html
○坂あがりスカラシップに関するお問い合わせ
坂あがりスカラシップ事務局
〒220-0032 神奈川県横浜市西区老松町26-1 急な坂スタジオ内
TEL:045-250-5388 E-mail:scholarship[a]kyunasaka.jp
※[a]の部分を@に変えてご連絡下さい。
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